【Python】入力を受け付ける方法 input()関数の使い方
前提
Python: 3.12
input()関数の基本的な使い方
input()関数の基本的な使い方は非常にシンプルだ。関数を呼び出すだけで、プログラムの実行が一時停止し、ユーザーからの入力待ち状態になる。ユーザーが入力を行い、Enterキーを押すと、入力された値が文字列としてプログラムに渡される。
# ユーザーに名前を入力してもらい、変数nameに格納する
name = input("あなたの名前を入力してください: ")
# 入力された名前を表示する
print("こんにちは、" + name + "さん!")
上記のコードを実行すると、“あなたの名前を入力してください: “というプロンプトが表示され、ユーザーからの入力待ち状態になる。ユーザーが例えば"太郎"と入力してEnterキーを押すと、変数name
に"太郎"という文字列が格納され、“こんにちは、太郎さん!“と表示される。
input()関数を用いた応用例
input()関数を用いることで、ユーザーからの入力に基づいて処理を分岐させたり、よりインタラクティブなプログラムを作成することが可能になる。
例えば、数値を入力してもらい、その数値が偶数か奇数かを判定するプログラムを考えてみよう。
# ユーザーに数値を入力してもらい、変数numに格納する
num = int(input("数値を入力してください: "))
# 入力された数値の偶奇を判定する
if num % 2 == 0:
print(num, "は偶数です。")
else:
print(num, "は奇数です。")
上記のコードでは、まずユーザーに数値を入力してもらい、int()
関数を使って整数に変換している。その後、入力された数値を2で割った余りが0かどうかを判定することで、偶数か奇数かを判断している。
input()関数使用時の注意点:入力値は常に文字列として扱われる
input()関数は、ユーザーからの入力を常に 文字列 として扱う。そのため、数値として扱いたい場合は、int()
関数やfloat()
関数などを用いて、明示的に型変換を行う必要がある。
例えば、ユーザーに年齢を入力してもらい、その年齢を表示するプログラムを考えてみよう。
# ユーザーに年齢を入力してもらい、変数ageに格納する (誤った例)
age = input("年齢を入力してください: ")
# 入力された年齢に10を加算する
next_age = age + 10
# 結果を表示する
print("10年後は、" + next_age + "歳になります。")
上記のコードでは、ユーザーが年齢として"20"と入力したとしても、変数age
には文字列型として"20"が格納される。そのため、age + 10
の計算はエラーとなり、プログラムは正しく動作しない。
正しくは、以下のようにint()
関数を使用して入力値を整数型に変換する必要がある。
# ユーザーに年齢を入力してもらい、変数ageに格納する (正しい例)
age = int(input("年齢を入力してください: "))
# 入力された年齢に10を加算する
next_age = age + 10
# 結果を表示する
print("10年後は、" + str(next_age) + "歳になります。")
このように、input()関数を使用する際は、入力値が常に文字列として扱われることを意識し、必要に応じて型変換を行う必要がある。
関連記事
-
【Python】importの仕方前提 Python: 3.12 1. importの基本 まずは、importの基本的な使い方について確認しよう。 Pythonでは、以下のように記述することでモジュールを
-
【Python】pipの使い方前提 Python: 3.12 pipとは? Pythonパッケージ管理の強い味方 pipは、Package Installer for Pythonの略称であり、Pythonのパッケージをイン
-
【Jinja2】for文の中で使えるloopについて前提 Python: 3.12 Jinja2: 3.1.3 参考 List of Control Structures — Template Designer Documentation — Jinja Documentation (3.1.x) Jinja2のloop変数とは Jinja2のloop変数は、for文などのループ処理内で自動的に生成
-
【Python】文字列メソッドの使い方前提 Python: 3.12 参考 文字列メソッド — 組み込み型 — Python 3.12.3 ドキュメント Pythonの文字列メソッド Pythonを使いこなす上で、文字列処理は避けて通れない
-
【Python】Pythonのurllibの使い方前提 Python: 3.12 参考 urllib.request — Extensible library for opening URLs — Python 3.12.3 ドキュメント urllibとは? - Python標準のWeb通信ライブラリ urllibは、URL (Uniform Resource Locator) を扱うため